巖谷國士★講演「驚異と自然」@町田市立国際版画美術館

2011年10月16日午後14時より、

町田市立国際版画美術館講堂にて★先生の講演会がありました。

講演タイトル「驚異と自然★時空の旅」

2時間にわたる講義に、観客の多くが、うちなるcuriosity(好奇心)を目覚めさせました!

 

「驚異の部屋」がどんなふうにできあがるのか?「驚異の部屋」にはどんなものが並べられるのか?

「驚異」への興味と、「驚異」蒐集のはじまりと、

「驚異」がいますぐそこにも見つけられるということ!

 

美術館に展示されている作品と、★先生がイタリア、フランスで見つけてきたミラビリア(不思議)を紹介しながら、15,16,17,18世紀……時間をカウントしながら空間をとびこえて(時空を超えて!)、世界のさまざまな「驚異」の在り処、そしてその「驚異」は私たちのまわりの「自然」そのものでもあることを教えてくださいました。

 

「驚異と自然★時空の旅」講演録(okj)

「驚異」とは、数量的な価値ではなくて、目に見える具体的な事物としての「驚異」だと話された★先生。

この展覧会の展示、★先生の写真、新大陸から古代ギリシアローマまで地理的歴史的時空の大航海に出てしまう★講演、

これほど「見る」ことの驚きや不思議を体験することがあるでしょうか?

目をまんまるに見ひらいたまま閉じることができません。目の巨大化だ~!

 

15世紀、王侯貴族が自分の書斎(ストゥディオーロ)に珍しいもの不思議なものをちょっと置いて集めだしたのが、

16世紀になって大々的に集められるようになるお話。しかもこの驚異の部屋が、18世紀になると滅びてしまうお話。

近代科学の登場で、科学的な分析や原因究明などにより合理的理性的観念的抽象的に世界を分類するようになってしまったのです!

驚異の部屋では、見ておもしろいもの不思議なもの、何かに似てるもの、とアナロジーでものが集まってきました。

無秩序で混沌としていて、でも独自の分類法もあって。

その驚異の部屋(ミュンヘンはバイエルン公のヴンダーカマーを例にして)での分類法についてのお話、この魔術的思考による分類のおもしろさ!

ナトゥラリア(自然物)、ミラビリア(珍奇物)、アルテファクタ(人工物)、スキエンティフィカ(科学物)アンティクィタス(古代物)、エクソティカ(異国物)など……!

いまこそ回復したい。ナトゥラリアはすべての根源です。

 

16世紀は、宗教改革・戦争やペストの流行があって、信じていた価値がゆらぐ不安な時代。町中にガイコツがころがっている。

はっきりした美意識の変化、マニエリスムが起こりました。

ルネサンスの理性、遠近法、調和……ラファエロは完璧、だけど不思議じゃない。対してパルミジャニーノは……

とはじまる★先生のマニエリスム講義、驚異!

 

さらにコロンブスの新大陸の発見など、地理上の発見による、航海者たちの想像をこえる自然や人間の生活との出会いについてのお話へ。世界の七不思議に、へんてこ人間たちに、怪物たちに、地図に……時空をこえて、古代ギリシアローマの神話までも旅してしまう。

カタログ序文では、さらなる旅へ!完全に時空の旅に魂をもっていかれます、読む者の想像力をばくはつさせる文章。気づけばブルトンのアトリエまで来ている……

 

う~ん!展覧会場、講演、すごい時空になっていて時間の感覚もあまりなく……ちょっと報告は不可能でした。すみません。

でもでも講演を聴いたたくさんのみなさま、これから見に行かれる方々、モン・アナログをめざして不可能号に乗ったようなもの!

みなさまの感想・感動・驚き・衝撃・どのお話どの作品どの映像にやられたか、などなどたくさんあつまって、

それじたい驚異の部屋みたいになるのでは、と期待してます!(okj)

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コメント: 2
  • #1

    中村桃子 (水曜日, 19 10月 2011 12:55)

    うわぁ、okjさん、報告をありがとう!すごい時空でしたねホントに!帰り道も次の日もひとりで大興奮でした。不可能号!!

  • #2

    okj (木曜日, 20 10月 2011 00:47)

    中村桃子さん、ありがとうございます!さめやらぬ興奮、この場で共有できてうれしいです!