明治学院大学図書館(白金校舎)にて貴重書閲覧会。
事前申し込みの結果、30人ほどの学生さん、一般の方々をお招きしての機会となりました。
貴重資料閲覧会、今回は仕事終わりにかけつけ短い時間しか閲覧できませんでしたが、
時代を経た本たちが醸し出すオーラ、そして何より参加者の皆さんの熱いエネルギー!に圧倒されました。okjさん、レポートありがとうございます〜!
今回じっくり拝見したのは、新規の「絵本とメルヘン」!
ブーデ・ド・モンヴェルの『ジャンヌ・ダルク』が増えている!
独特の淡く、美しい色彩。これはオリジナルでしか味わえません。
『ねっこぼっこ』も、クライドルフの作品の数々も、とにかく色が美しい。
実物を、それも手に取って見る機会はなかなかないはず、
至福の時間でした。
okjさんのレポートにもありましたが、
今回特に「欲しい〜!!!」となったのは、アンドレ・エレの『ノアの箱船』。
箱船の中の動物が、いちいちすべて!かわいいんです!
もう、すべてをポスターや絵はがきにしたい程。いや、テキスタイルにしてスカートにしたい!
堀内誠一さんの訳で出ているとのこと、調べてみたら現在絶版。うーん!
また、美しい宝物の記憶が増えました。
本当に一部分を取り急ぎのご報告ですが、皆さまの感想も楽しみにしております。
(yr)
貴重書閲覧会、すばらしかったです!
明学図書館の地下に、大切に保存されている貴重書コレクション、ダダとシュルレアリスム関係は500冊以上、旅とエクゾティスム関係は16世紀のものからあり、今回特にコレクションが増えた絵本とメルヘン関係は200冊以上にのぼるそう!
これらからえりすぐりのものがこの日のために、地下から閲覧会の会場へ。
どんなにすごいことか、どんなに大変だったことか、★先生、図書館のみなさま、ミヤギさん、ヤラさん、本当に感謝しております、ありがとうございます!
それぞれの人がそれぞれのコーナーで本のとりこになっていましたね。
ぜひぜひみんなでレポートしましょう!
私はまず、絵本とメルヘンのコーナーに捕まって身動きがとれなくなってしまいました。
ギュスターヴ・ドレ、ブーテ・ド・モンヴェル、グランヴィル、ウォルター・クレイン、エドモン・デュラック、カイ・ニールセン、エルンスト・クライドルフにベスコフにオルファース……森と芸術展でくいいるように見つめたメルヘン絵本たちに再会できたばかりか、今度は手にとってすべてのページを見ることができるのですから!
ブーテ・ド・モンヴェルのジャンヌ・ダルクやシャンソンの絵本など、繊細の極み、究極のセンスで、
あらためてカルチャーショックを受けました。人々はタピスリーのような美しい服をまとい、同時に最高にシックで、そもそも色彩が、色味が違うのです。フランスのこどもたちはこんな絵本で育つのか、なんで私はフランスに生まれなかったんだ!とじだんだふんでしまいます。
エルンスト・クライドルフの擬人化されたへんてこ植物人間たちを目にすると、自然の驚異、メルヘンの想像力の驚異を感じます。ヨレヨレのたんぽぽじいさんがいたり、シャラシャラのすずらんじいさんがいたり、三体の受難を受けているパッションフラワー(時計草)の人たちがいたりするのです。
アルザスの作家、ベーメルマンスの絵本もたまらなくかわいくて、これには堀内誠一さんも影響を受けているのでは? ノアの箱舟の絵本もありました、アンドレ・エーレという作家のものです。箱舟で紹介される動物たちのよさといったら!動物といえば、J.デュエムという作家の「ちくたくの木」では、時計の実がなる森で動物たちが、ストレスゼロの妖精のように楽しくあそんで暮らしていました。ダンテの神曲を描いたドレの巨大版画本2冊には、魂がそのまますいこまれてしまうようで……他にもものすごい本の数々……!
(とりいそぎokj)
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