さりげないけど、心にのこる風景(Landschaft)

先週、銀座松屋にて鈴木さんのLANDSCHAFTを見てきました。

不思議……なんだか、自分が知っているんじゃないか……と思うような光景がそこにいくつもあるんです。

 

夢のなか、いや森のなか? 

佇む大きな桜の木、立ちのぼる霧、湖畔にひろがる薄明、地平線にうかぶ蜃気楼……

それからだんだん線がはっきりしてきて、砂漠、いや大海原? 島、岩礁、舟、葦の叢……

いつだったか、どこかで見たことのあるような光景があそこにもここにも……

 

白い壁にかけられ、スポットライトを浴びると、陽の光が差しているようにも見え、

不思議なことに、その瞬間の外気までも感じとれる気がしてきます。

 

作家の鈴木さんとお話ししてみると、その作業工程はじつにさりげない。

写真を撮るように、ステンレスの表面に表れでてくるものを、雑作なく掬いあげているかのごとき。

鈴木さんの佇まいからしても、「大変、つらい、忙しい」という風情は感じとれないし、空気を写しとる作業を愉しんで作品にしている感じがなんともいえません。

 

明日43日は作品展の最終日。

鈴木さんは毎日ホテルから会場の方へ通っていらっしゃるとのことですから、

まだ見ていない人はぜったいお出かけになって、鈴木さんとお話ししてみてくださいね。

すでに芳名帳にはちらほら知ったお名前も見うけられ、イタリア★パリ旅から帰った★ぜみのメンバーの名前も(★旅の報告もゲストbookでokjの旅の記録が読めますね! ありがとう ☆あぺえると)。