桑原弘明×巖谷國士☆トークショーのご報告

2012年10月7日のトークショー☆われらリポーターokjが報告してくれました!

おふたりによるトークショーのご報告

 

いよいよ開幕した★写真展、★写真で囲まれたこの小部屋が、いったいどんな不思議や空気で満たされているかを、ここではとても伝えきれないことがもどかしいです。

とにかく、とにかく、この光景を目撃してほしいのです!一刻も早く!

 

オープニングから一夜明け、LIBRAIRIE 6の★写真×桑原スコープ・オブジェ空間にひしひしひしめき人が集まり、ふたりのアーティストによるトークショーがおこなわれました。

 

★先生がひきだした、桑原さんの学生時代のお話、おふたりの出会いのお話には、こちらまで胸が熱くなってしまいました。

瀧口さんに見せたいと思って、もともとはテンペラ画を描いていた桑原さん。桑原さんが大学4年生のときに瀧口さんが亡くなってしまい、ショックで寝こむほど。目的もなくなってただただ日々が過ぎていったといいます。

 

そんななか、個人的に見せるものとしてつくっていたスコープを知ったアートスペース・ミラージュが、これは★先生だ!!と★先生に紹介し、展覧会の序文を★先生が書くことになったときは、うれしくてうれしくて泣きながら車を運転して帰ったそうです。

 

いっぽうで★先生にとっても、これは生涯の出会いだったといいます。美術史のなかで、ほかに似たものがなく、どの枠に入るものでもなく、スコープという領域ができて、それが芸術の歴史のなかで生きていくようなもの……

 

スコープには必ず窓があり、どの作品も覗いて見るようになっています。スコープそのものも窓のようです。

★先生も、写真を窓として撮っているとおっしゃいます。窓があるからわれわれは現実を与えられたものとは違って見ることができる、スコープも写真も両方とも窓からの眺めであり、これには普遍的な意味がある……と展開する先生のお話にはどきどき!

 

桑原さんも先生の写真に惹かれ、スコープのなかにとりいれてしまうのです(スコープを覗いて、なかにそれを見つけたときの驚きといったら!)。

今回の写真展でも、★先生の撮るブザンソンの不思議に強く惹かれたとおっしゃっていました。

町を歩く★先生の予感が働き、ふっとへんなものに出会い、無限にある空間・時間のうちの一点をとらえる!旅の過程の★写真。

 

そんな★写真のうち、いくつかの作品についての物語を、今回★先生がしてくださいました。

そのお話によってまた新たに生じる感覚、視点、うーーーもっと知りたい!!

 

というわけで、10月21日(日)港区高輪区民センターで開催されるモン・アナログによるモン・アナログのための★講演会では、いよいよ本格的に、写真、窓、超現実、旅、日々の魔術、それぞれの作品について、お話されるとのこと!うーん、待ちどおしいですね!

たくさんの方に、見て、聞いて、体験してほしいです。

 

この窓展オープニング&トークショーで、またひとつの扉が開き、なにかがはじまったように感じます。★先生、桑原先生、LIBRAIRIE 6さま、本当にありがとうございました!!

(okj)

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    YM (水曜日, 10 10月 2012 20:40)

    okjさん、いつもいつも!
    レポートありがとうございます~! 

    行かれない貴重な数々の場も、こうして書いてくださることによりよく見えてきます。レポートを読んでまた新たに生じる感覚、視点~!  21日のご講演も楽しみです!