「大月雄二郎展-私と私のこころ-」
12月5日から開催中のこの展覧会によせて、
巌谷國士先生と大月雄二郎さんによるトークショー「オブジェ考」が
開催されましたのでご報告します。
巌谷國士先生と大月雄二郎さんのトークショーに、写真家の高梨豊さんまでくわわって、いよいよ豪華な進行となった「オブジェ」を考える夕べ@Librairie 6。
巌谷先生はマルセル・デュシャンやマン・レイ、大月雄二郎のオブジェとそのちがいにまで、さまざま言及しました。あるときは「かわいい、なつかしい、せつない」と表現されながら!
大月さんのオブジェには廃品や昔のものが配置されています。もう使われなくなった「もの」たちが、語りはじめる(ものをいいだす)ことにはじまり、大月さんのオブジェ「I miss you」から、ブルトンの「私とは誰か?」について、さらに話がすすみ、「世界」について、「写真」という時間芸術について、「時間」について……もうもりだくさんの展開!
稲垣足穂の名言「地上とは思い出ならずや」も登場し感動。巌谷先生は以前、大月さんのパリでの個展にささげた「地上のかけら」というすばらしい序文も書いてらっしゃいます!
も~~巌谷先生の対談はほんとにすごいです。無限にお話を引きだしながら、あっというところがつながり、広がり、導かれ、ときに戻ってきて、また出発する……非ユークリッド的な宇宙みたいです。
(okj)
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