巖谷國士★講演「現代美術としての備前焼」@ギャルリー宮脇

5月13日、京都ギャルリー宮脇での巖谷國士講演「現代美術としての備前焼」、すばらしかった!
楽しかった! ありがとうございます。
会場に入ると伊勢崎淳さんのオブジェの数々に迎えられワクワク! そして先生のお話を聞いたあとで、またオブジェたちと新たに出会ったり、挨拶したりできる幸せ! なんという素敵!
備前の土があり、水があり、風があり、木がある。その風土、その自然から生まれるからこそ、伊勢崎さんの作品にはどことなく生命が宿る。土が生命を帯びてその形になっている。生まれつきのアニミズムがある。
偶然かどうか、会場にはミロの大きな絵。そのミロも陶芸もやっていて、やっぱりその土地カタルーニャの土や自然などから発想したものに、生命が宿っている。風土そのものから妖精を呼び出すことをミロはやっている。伊勢崎さんも備前の土地でそれをやっている、と。
そんな偶然から繋がる即興ライヴ講演って、ほんとに楽しいです!やがて講演も、アニミズムを帯びて、妖精を呼び出していくかのよう!
伊勢崎淳さんと巖谷先生との出会いの話から、伊勢崎さんとオブジェの話、伝統と革新の話、伊勢崎さんと岡崎和郎さん、瀧口修造やミロや砂澤ビッキのお話などなどなどまで! 先生だからこそ伺えることが次から次へ。満席(階段にまで座っていらっしゃいました)の参加者みんな夢中になって、あっというまの1時間半でした。

備前の風土からオブジェを創る伊勢崎さんが、ミロの作品に出会いに行ったり、砂澤ビッキの作品に出会いに行ったり、その土地へ足を運んでいる、ということ。備前にとどまらず、「国家」の壁を作らず、いつも世界を向いている、それが伊勢崎さんの風土だといえると思う、と、先生はそう締めくくられました。
感動しました。ありがとうございます。       
nawa