巖谷國士★最終講義「なぜここにいるのか」のその後……

★先生のもとには続々と最終講義の反響があるそうで……もしよかったら、このHP上にもみなさんの感じたこと、思ったこと、ご講義について……などなど、公開アップしていただけませんか? このHPもみなさんとともに盛り上げていきたいので、どうかよろしくお願いします!

コメント: 3
  • #3

    violet (火曜日, 22 2月 2011 08:58)

    山本様初め幹事の皆様、★1・29に関わったすべての方へ、
    だいぶ遅ればせですが、とびきりすてきな時間をありがとうございました。

    なにげなく静かに心を揺さぶって、聴く者それぞれに何かを置いていく…
    いつまでも聴いていたい、そして、またさわさわ聞こえてくるような魔術的★講義。
    続いて迷い込んだ、観客と役者が交錯しているような、劇場さながら不思議な空間。
    場所を違えてつながった不思議な空間は、壮大な歴史が横たわり、たくさんの人が
    ひしめき合いながら,どこへでも自由に漂えるようで居心地いい。
    深呼吸できて、ほっとするような・・・いっときの楽しさで終わらない何か。

    いつまでも続く不思議な余韻と★先生の「雪はいい」の気になるひと言が、閉ざされた気分になるはずの長い冬から救い出し、出会いへの期待を膨らませてくれる。

    いつからか、生活を阻害するものとして忌避してきた雪。
    敢えて眺めることすらしなくなって久しい雪。まずは、間接的に近づくことにする。
    雪が積もると、毎年のように読んでいた絵本を開く。
    雪のお話は、あたりの雪に魔法をかける。そして不思議にあったかい。
    さっそく、雪のきらめきを眺めたくなる。雪や雪解けの音が聴こえてくる。
    それからの日々、雪に取りつかれていた。
    朝な夕な、一つ一つの光を反射して撒き散らす。雪面スクリーンが影絵を幻燈を映し出す。初めて出会ったかのように驚き、わくわくする。わくわくできることが、また嬉しい。
    脇に寄せられた雪を歩き、重くなった雪音をザックザック夜気に響かせてみる。愉快爽快極まりない。さて、いつも選ぶ方のむき出しのアスファルトに足を下ろした途端、歩く実感が消える。つまらない、せめて土なら…今時分の土の感触を思い出す。何かが氷解し始めた。

    意に沿うか否かもない無味乾燥平坦なアスファルトのような道の選択が、感覚も想像力も鈍化させ、時に居心地の悪さや退屈を招いているのか・・・無意識の線引きが、見えるものさえ見えなくし、出会いを邪魔しているのか・・・

    仰ぐ空には、春近いのか、おぼろ月。
    どこかしらこの町に似た、ランボーの故郷を歩いている30年前が重なる。
    あの時★ゼミにいて、★1・29、生きる魅力に溢れたままの人たちのエネルギーの中にいた。そして今また、居心地いい★ゼミにいたいと思う。

    竜宮城のようにして非なる不思議な空間がくれた玉手箱。
    どこかに置き忘れてきた大切なものや、すてきな出会いが詰めこまれていた。
    蓋を開けても消えない。終わらずに 続いてつながっていく。
    雪を眺めて暮らすうち、他のものたちにも取り付かれ始めている。
    急速に広がる出会いの予感にわくわくしながら、消え行く雪を惜しみ春を待つ。

  • #2

    おかじょー (日曜日, 13 2月 2011 19:59)

    2月12日高輪区民センターにて、★先生の講演「港区の歴史と文化~森・庭園・美術館」に行ってまいりました。庭園美術館の学芸員牟田行秀さんとの対談です。
    今回なんと、昭和8年のできたばかりの朝香宮邸と森の様子のフィルムが本邦初公開!森の中に日本庭園と西洋庭園とアールデコ建築が連なる光景の美しさ、そのなかでブランコや砲丸投げや槍投げや幅跳びやサイドカー乗りをして遊ぶ宮家の方々。まるでマン・レイの「サイコロ城の秘密」のよう!

    坂があり崖があり、縄文の森の世界、港区。朝香宮邸の森の木は、明治神宮にも移植されたそうです。朝香宮邸(現・庭園美術館)の内部にも、アールデコの家具や、渓谷の風景の油彩画で埋めつくされた部屋や、噴水塔(現・香水塔)や、照明など、森があるのです。館内の光の島のような照明のもとを歩くのは、木漏れ日のなか森を歩きクレリエールに佇む体験だと★先生…

    最終講義に続き、さらに庭園美術館での森展に続くすばらしい対談でした!★先生の講演は、すべてがつながっています。つづくシュルレアリスム展での講演、森展、本当に楽しみです!

  • #1

    Trois N (木曜日, 03 2月 2011 00:37)

    先生、このたびのご講義、本当に楽しく拝聴しました!
    こんなにたくさんの卒業生たちと一緒に講義をきけるなんてことも、興奮冷めやらずでした。貴重な機会に立ち会えたこと、本当にうれしく思っています!

    ご講義は、
    宇宙のはじまりから、ピルピル単細胞たちの幸運的な変異、恐竜たちのあっけなくも潔い最期があって、人類の幸福な森生活へ……と、

    また東京という土地の特殊さ、傾斜の町の二本榎通りと、かつて岬だった高輪台、先生の故郷と私たちの通った大学、ゼミ、カンレキ、最終講義……へと連なって、

    あらゆることが「単なる偶然」の作用のはずなのに、
    幾層もの地層と時間の堆積を重ねて「ここ」があり、「ここ」で出会いが生まれ、旅だち、またふたたび不思議な魔法で「ここ」へと導かれるような、そんな気分になるご講義でした。

    先生の時空をこえた講義に、さらなる未来を感じ、また聴きたい、もっと聴かせてほしい!と思いました。

    最終講義おつかれさまでした。そしてありがとうございました。またこうした機会のあることを強く願っています!