巖谷國士 ★ プロフィール

巖谷國士(いわやくにお/Kunio IWAYA/略字では巌谷国士/1943~)は、日本のフランス文学者で明治学院大学名誉教授、文芸・美術・映画批評家、エッセイスト、紀行作家・旅行写真家、メルヘン作家、講演家。

 

フランス文学者としての専門領域は、第一に、作家アンドレ・ブルトンや画家マックス・エルンスト、マン・レイなどを中心とする20世紀のシュルレアリスムの文学・美術・写真・映画と、その国際的・歴史的展開。それらについて多くの研究書・解説書・翻訳書を発表している。

 

第二に、シャルル・フーリエを中心とする18‐19世紀のユートピア思想・オカルト思想、第三に、シャルル・ペローを中心とする17‐18世紀の昔話・メルヘンで、これらの方面の著書・訳書も多い。

 

批評家・エッセイスト・講演家としての活動は、文学、美術、映画、写真、漫画、メルヘンのほか、旅、都市、庭園、温泉、食物などの領域にわたり、さまざまな著書がある。

 

紀行作家・旅行写真家としては、日本全県と世界全州60数か国をめぐり、これまでのところヨーロッパ諸国、地中海・オリエント世界、アジアと日本各地についての著述や講演が多い。また庭園の紀行も、著書の一分野をなしている。それぞれに自身の撮影した写真を用い、その写真による個展もおこなわれている。

 

近年では創作メルヘンも発表しており、専門・批評書やエッセー集のほか、展覧会の監修やカタログの編集・執筆、また芸術・文化・地域などについての講演の仕事がふえている。

パリ、フランス
パリ、フランス