「花と樹の話」第2回〜植物の生き方・感じ方」@robinier
コスモスの季節に、吉祥寺の花屋さん、ロビニエのサロンで行なわれた★講演。
子供のころ★少年がコスモスを育てた体験にたまらなくなります。
コスモスはギリシア語で「宇宙」、その秩序だった花びらの形に小さな宇宙があるというお話にどきどきし、★先生が被災地で目にしたコスモスが咲き乱れる光景に胸を打たれているうちに、
コスモスをはじめ、花にあふれたロビニエ・サロンの誰もが、すっかり★先生のお話に惹きこまれていました。
★先生のテュレ庭園写真(ご著書『森と芸術』や『フランス庭園の旅』に掲載)や、
柏崎の森写真(このブログ冒頭写真!)を紹介しながら、植物同士のコミュニケーションや生命体としての森の感覚についてお話される★先生。
植物の五感についてのお話がはじまると、もう、目からウロコの事実が明かされます!
138億年前の宇宙の誕生にまでさかのぼり、地球規模での生命の歴史から科学的に展開。生命に「目」ができて、その「目」にもさまざまな種類があり、それぞれ見え方がちがうこと。
植物も「見て」いる。「見る」とは何か。
聴覚は触覚の延長ともとらえて植物の触覚や平衡感覚、引力(地球との関係)にまで話され、植物が嗅覚(味覚)でとっているコミュニケーションや、植物のもっている記憶、永遠ともいえる植物の寿命についてもお話が及びます。
植物と動物は共通の祖先を持ち、共通のDNAを持っていることがわかり、どよめくサロン。
なんてうれしい事実なんでしょう!
それなのに人間はこうした感覚を、脳が知覚にして、エンジニアリングをはじめてしまうのです。
被災地でも森を切って宅地造成をはじめたり……
植物の10億年という、人間とはくらべものにならないほど長い長い地球上での歴史。
人間は植物につつまれて生き、自然の一部となり、植物にこそ生き方を教えてもらうべきと★先生。
植物界と動物界を区別する必要はなく、植物にどう対処してきたかが、時代の歴史となるとおっしゃり、原発事故や東京オリンピック開催による影響まで見とおす、本当に目の覚めるような展開!
宇宙規模の視野をもつ★先生……宇宙を名にしおうコスモスを、原産地メキシコでみた野生の様子と、大航海時代にメキシコからもたらされ、グラナダ・フェネラリーフェ宮の秘密の花園に咲くコスモスのその世にも美しい姿などでお話をしめくくられると……
感動と興奮につつまれて、その後も★先生への質問が絶えないロビニエ・サロンなのでした。
(okj)
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